ゴールデン・サークルのドーナツ化現象を防ぐのは、自分史である

みなさんは、ドーナツは好きですか?
僕は、数あるドーナツの中で、ミスタードーナツが一番合っています。
ちなみに、オールドファッションが一番好きです(^^)
今回は、そんなドーナツと<自分史>の関係について書きたいと思います。
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サイモン・シネックの著書に『Whyから始めよ』というものがあります。
その本の中にゴールデン・サークルという、3重の円が紹介されています。
この着想はとても面白く、自分史作りの参考になります。
ゴールデン・サークルは、「人間の脳構造」と比較されながら説明されます。
■人間の脳構造(シネックのものを少しアレンジ)
外側脳は、新皮質です。人間脳として、理性をつかさどります。言語・思考です。
中間脳は、大脳辺縁系です。哺乳類脳として、感情をつかさどります。情動・つながりです。
内側脳は、脳幹です。爬虫類脳として、反射をつかさどります。生命維持です。
これに比べて、ゴールデン・サークルはどうでしょう。
■ゴールデン・サークル(人間の思考原理)
外側円は、What。何をやるか。結果・成果物です。
中間円は、how。どのようにやるか。方法・機能です。
内側円は、Why。なぜやるのか。目的・理想像です。
人は、生まれた時から、一人前の社会人になることを目指して、育てられます。
社会に出てからも、より一層、社会のため、会社のために、成長することが求められます。
「育ち」「発達」「成長」の目指す先は、社会や会社です。
一人前の社会人になれるように一所懸命に努力した結果、大人は、外側脳ばかりが肥大化してしまいました。
肥大化というのは比喩としての表現で、実際に肥大化しているわけではありませんが、
理性(外側脳)によって立派な社会人・会社員となるよう、成長を促されているのです。
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外側ばかりが注目され、拡充された結果、どうでしょうか・・・
真ん中がポッカリ開いてしまっているではないですか!!
感情も、生命維持さえ、ないがしろにされています。
ゴールデン・サークルで見てみると、
ポッカリ空いてしまっている部分は・・・
Whyです。
あなたは、なぜその仕事をやりたいのですか?
なんのために、生きているのですか?
空いているのは、そういう部分です。
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大人になるということは、このゴールデン・サークルに、
ドーナツ化現象が起こるということです。
だから<立派な社会人>になろうとした人ほど、外側ばかりが肥大しています。
<立派な親>になろうとした人も、同じです。
真ん中を埋めましょう。
せっかくの人生が、ないがしろになってしまいます。
Why。
すなわち、目的・理想。
これなくしては、人生が虚しくなります。
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では、Whyをどのように埋めたらいいか。
自分史を書くのです。
これまでどうやって生きてきて、
これからどうやって生きていきたいのか、
それを埋めてくれるからです。
サイモン・シネックの『Whyから始めよ』に興味ある方は、こちらからどうぞ。