小さい船でも自分で漕ぐ楽しさを妄想しつつ、大きい船に乗りながらもがく
立花岳志さん・大塚彩子さん夫妻による「ツナゲルアカデミー」の第3講が開催されました。
スペシャルゲストは、元トリンプインターナショナルジャパン社長の吉越浩一郎さん。
では、感想を書きたいと思います。
今回、僕にとって一番刺さる言葉を聞かせてくれたのは、大塚彩子さん。
彩子さんは、音楽家としてもさまざまな"職種"を変遷し、そしていまセラピストとなっています。その変遷を聞かせていただきました。
違和感を感じ、行き詰まり、その度に仕事を考え直して、舵を切っていらっしゃる。
もし違和感を感じつつも、最初の仕事に拘泥していたら、今の彩子さんは絶対にないでしょう。
彩子さんが、クロストークで最後に言った言葉が刺さりました。
「小さい船でも、自分で漕ぐと楽しいよ。」
これは、吉越浩一郎さんが言う「社長として仕事する快感」と同じことだと思います。
グループトークの時間があり、感想を分かち合っている時、僕は先ほどの彩子さんの言葉が刺さったことを伝えました。
そして、いつかは自分で福祉事業所を作ってみたいという気持ちがあることを伝えました。
すると、同じグループにいたうえせいさん。
僕の気持ちをいろいろ聞いてくれた上で、
「自分の考えたことが、良くも悪くも結果に出るのは楽しい。」
「でも、小さい船だと、小さい仕事しかできないんだよね。」
とのこと。
そう、僕は公務員なので、自治体規模の仕事ができなくはないのです。
とても大きな船に乗っているということです。
うえせいさんは、独立事業主。
起業の楽しさも苦しさも分かった上で、おっしゃってくれたと思います。
結局、自分は何をやりたいのか。
一度だけの人生で、何をやり遂げたいのか。
そこをもう一度考えることで、大きな船の中での生き方も見つかるし、小さな船での漕ぎ出しにもつながると思います。
吉越さんの言葉からも、大事なことを得られました。
ツナゲルアカデミーに参加している方には、起業し、社長になりたいという方が少なからずいると思います。
社長になりたいということは、きっと今の組織に不満があり、もっと自分の自由にやりたいという気持ちがあるからでしょう。
でも、なぜ自由にやらせてもらえないかというと、実力がないからではないでしょうか。
吉越さんは、売上をきっちり出して、珍しいほどのフリーハンドを本社から勝ち取りました。
それだけ周囲に認められれば、ちゃんと仕事を任せてもらえるものなのでしょう。
そう、組織に不満を漏らす前に、実力を出せ、実績を出せ、ということです。
「うちの会社はダメだ」「うちの組織はダメだ」なんて言うのは簡単です。
吉越さんからは、そう言う言葉に対してのメッセージが感じられました。
だったら、起業して社長になればいいじゃん。社長にならなくても、実力を認めさせればいいじゃん。
そのように受け止めました。
はい。心にとどめようと思います。
公務員だからこそ、できることはあります。
一方、起業するからこそ、できることもあるでしょう。
でも今は、とにかく「もがく」。
それが正しいのだと思いました。それが、自然に出た答えでした。
大きな船の中で、舵を握りしめて、もがきまくってみようと思います。