現状から飛躍するために、小さなふり返りを支えていく

負けず嫌いであることは、現状から飛躍するためのエネルギーを備えているということであり、頼もしいことだと思います。

 

ただ、現状から飛躍するためには、ふり返りつつ、自分に足らなかったところを補って、よくしようと思わなければなりません。

 

 

 

ふり返ったり、自分に足らないところを認識したりすることが、知的障害を持つ人の中には苦手な人もいます。

とある、知的障害関係の施設で、サッカーボランティアをしている人がいて、苦い経験を語ってくれました。

 

 

「やる気には満ちているし、体もよく動かす。」

「でも、つまずくとすぐに投げ出してしまう。」

「ミニゲームで負けるとボールを強く蹴り飛ばし、プイッとどこかへ行ってしまう」

 

 

知的障害を持つ人の中には、どうにも「ふり返る」ということが苦手な方がいて、現状から飛躍するためのエネルギーを、投げ出すためのエネルギー(八つ当たりとか)に使ってしまうことがあります。

 

 

おそらく、小さな小さなステップを踏んで、小さな小さな失敗をそれとなく乗り越え、力を付けていくことが必要なのでしょう。

小さな小さな失敗であれば、少しずつやり方を確かめ(ふり返り)ながら、乗り越えていけそうです。

 

 

ただ、そこまでの細やかな配慮ができる体制がなければ、最悪、「トラブルを予防するため、サッカーには参加させない」という判断になってしまいます。

 

 

 

サッカーボランティアには、現場職員が1人が付いていたみたいですが、それで負けず嫌いな子4人をケアするのも、なかなか難しかったようです。

 

小さな小さなつまずきを、ふり返りながら乗り越えていくことは、どんな場面でも保障していきたいです。

 

とくまる
公務員タスク管理の人
「自分のペース」と「安心感」で、自分らしい仕事をしよう!
うまく仕事ができずに悩んだ20代。
タスクシュートを中心としたタスク管理を始めてから、自治体独自の制度創設メンバーに抜てき、主任の昇任試験に合格。
制約の多い公務員のためのタスク管理を研究中。
愛用はTaskChute2。
自分史/発達障害/子育てパパ
※発信は所属する組織とは関係なく、個人の見解です。