障害児を対象とした「放課後等デイサービス」は、もともと多種多様な内容が求められる素地がある
放課後等デイサービスとは、障害を持った子どもを対象に、放課後の居場所や療育を提供する福祉サービスです。
平成24年から始まりました。
それ以降、かなりの勢いで事業所が増えているそうです。
かなりの勢いで増えているということは、潜在的にニーズがたくさんあり、事業として比較的採算が合いやすい部門であり、いろんな運営主体が参入しているということです。
そこには、多種多様な考え方ややり方があり、従来の福祉観からすれば、「あんなことやってるよ・・・」と眉をひそめるものも入ってくることになります。
一般的には、「いろんな考え方ややり方があって、いいんじゃない?」と言えそうですが、子どもの育ちを支えるものですし、税金もかなり投入されているものですから、重い責任が生じます。
自由に任せていいわけではありません。
一方で、やはり「従来の福祉観」が正義とも限らないので、新しい試みを受け入れることも必要です。
さらに、「放課後」の過ごし方は多様であって、友達同士が遊ぶ場所だったり、ゆっくりする居場所であったり、習い事をする場や塾であったり、いろいろあります。
それが、障害児を対象としてしっかり報酬も支払われる事業となると、「放課後等デイサービス」くらいしかなくなってしまいます。
だから、放課後等デイサービスには、多種多様な内容がもとめられるのです。
あまり最初から、「これをやれ。あれはやるな。」と制限をかけるのも、使いづらいです。
子どもにとって、学校が終わった後は、どのような時間や場所があるべきか。
そこを原点として、放課後等デイサービスという制度をうまく活用し、理想を実現していければと思います。