係長試験に合格するためのデジタル勉強術 〜Evernoteの徹底活用〜
僕が係長試験を受けたのは、36歳。かみさんと共働きで、小さい子どもが2人。
とにかく、勉強する時間が多くありませんでした。
「係長試験の勉強をするから」という理由で、家事や育児に手を抜いたことはありません。
家事や育児に手を抜くほど、係長試験は価値とは思いませんでした。
いつもどおりの家事育児の分担。休日は、しょっちゅうお出かけ。
その中での、試験勉強でした。
でもどうせやるなら、もちろん合格を狙いました。
それゆえ、勉強方法には、工夫を凝らしました。
余計な手間をかける時間などありません。
いつでもどこでもスキマ時間さえあればできて、無駄のない勉強方法を確立していきました。
それは、デジタル機器を活用せずには、実現しない方法でした。
参考書をスキャンしてPDF化をし、iPadで読む方法は、すでにこちらのブログで紹介済みです。
そのほかに、Evernoteを使わないと、デジタル勉強術は語れません。
今回は、そのあたりをお話ししたいと思います。
勉強する情報は全てEvernoteへ集約する
勉強すべき情報はすべてEvernoteへ集約します。
勉強するときは、とにかくEvernoteを見ればいいのです。
- 配布された紙ベースの資料(スキャンしてPDF化)
- 購入した参考書(スキャンしてPDF化)
- 自治体のホームページで公開されている情報(PDFのダウンロードや、スクリーンショット)
- 動画のリンク
- 打ち込んだテキスト
こうしたものをEvernoteへ集めます。
Evernoteは、ネットが繋がっていれば、どのパソコンでも、スマホでも、タブレットでも見ることができます。
だから、スキマ時間が活かせるのです。
自宅でパソコンで勉強した続きを、電車でiPhoneで勉強し、その続きをリビングでiPadで勉強することも可能です。
勉強すべき全ての情報は、Evernoteに集約されているので、何を手に取るか迷うことはありません。
Evernoteを見ればいいのです。
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Evernoteのノートブックの構成
最終的なノートブックは以下のような構成になりました。
頭文字の数字は、「小さい数字から並び替えられる」というEvernoteの特徴を活かすために、つけたものです。それ以上の意味はありません。
「一次試験」ノートブックには、受験案内など一般的な情報です。「二次試験」も同じく一般的な情報です。
その下から、出題のジャンルごとに分けてありますね。
「一般論文」「地方自治法」「地方公務員法」「面接」「専門分野」「市政常識」「時事問題」と分けてあります。
ジャンルを分けずに勉強するよりも、ジャンルごとに勉強したほうが、スムーズに頭に入ります。
自動並び替え機能で、効率良くノートを回す
Evernoteの機能の中に、「更新日の日付で、自動でノートを並び替える」というものがあります。
この機能を利用して、「勉強したものは一番最後に回し、一番古いものを一番上に来るようにする」という使い方をします。
この表示にすれば、そうなります。
これで、ノートを更新すれば、一番後ろに回ります。
一番古いノートが、一番上に来ます。
ノートの更新をどうすればいいかというと、ノートのどこかにスペースを入れたり、どこかの空行を削ったりすれば、更新がかかります。
こうすることで、一番上のノートだけを見て勉強すればいいという状態が実現できます。
ノートブックの中で、ノートがぐるぐると回るのです。
このようにして、同じジャンルのノートを、何度も高速でバシバシ回転させて覚えることが簡単にできます。
それは、人間の記憶の仕組みに適った方法です。
人間の記憶は、短期間に繰り返すことで、定着していきます。
であれば、「多くの情報を、長期間かけて繰り返す」よりも、「少しの情報を、短期間で何度も繰り返す」ほうが、記憶に定着しやすいということです。
Evernoteでジャンルごとに分けたノートを、短期間で何度も繰り返し読み込んだり、書き込んだりするのが、人間の記憶に適った勉強方法でしょう。
しかも、「もう覚えた。これ以上勉強する必要はない。」というノートは、削除してしまえばいいのです。
すると、まだ覚えきっていないノートだけが残り、少なくなったノートだけを高速で繰り返し勉強できることになります。
これは強烈ですよ。
さいごに
もう一度まとめます。
①覚えたい情報だけをEvernoteへ集約します。
②ジャンルに分けて、短時間の高速回転で、記憶に定着させます。
③そして、覚えた情報は削除していって、覚えたい情報の純度を上げていきます。
④なかなか覚えられない情報だけを残し、高速回転でガンガン勉強して仕上げます。
デジタルではなく、紙ベースだとなかなかこうはいきません。
紙の書籍では、何冊にもなります。
紙のノートでは、情報の削除ができません。
Evernoteでのデジタル勉強術だから、サクサクとノイズをカットできるし、いつでもどこでもスキマ時間で、最低限の手順でできるのです。
この方法がなければ、僕は係長試験に合格しなかったでしょう。