出版への道すじ⑧ 〜表紙絵を、iPadのお絵描きアプリで描く〜
今回は、表紙絵の描き方のお話です。
表紙は、本の顔です。広告です。
人目を引いて、手に取ってみたいな、と思っていただく必要があります。
最初は、イラストを描いてくださるブロガーさんもいらっしゃるので、依頼することも考えていました。
でも、今回の本は無料にするつもりなので、費用はかけられないと断念しました。
自分で作るとしたら、背景と文字だけの、ものすごくシンプルな表紙にする手もあります。それ用のサイトもあるようです。
ですが、今回は、自分で描きたくなっちゃったんです。
だから、自分で描きました。
下絵
最初のアイデアを、かみさんに描いてもらいました。
「公務員が、パソコンを使って、テキパキと時間や情報を処理しながら、仕事するようなイメージ」で、人物を描いてもらいました。
それが、これです。
あとでパソコンやタイトルを加えたのは僕ですが。
でも、自分では思いつかない面白い絵から、スタートすることができました。
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iPadで描く
絵を描く道具は、迷いなくiPad miniです。
僕は、基本的にまとまった時間はとれないので、いつでもどこでも手軽に描ける必要があります。
そのためのツールは、iPadしかありえません。
これは、職場でお弁当を食べながら描いている場面です。終盤の、ほとんど描き上がっている絵ですが。
楽しかったな〜。
iPadのお絵描きアプリ
オススメのiPadアプリは、これ。
いろんなブロガーさんも使っているみたいですね。
僕はもともと、お絵描きが好きです。
そして、デジタルお絵描きって、いいんですよ。
なんていっても、失敗がない。何度でも描いては消してを繰り返せます。
その中でも、いくつかの便利機能をご紹介します。
レイヤーって、超いい
デジタルお絵描きツールで欠かせない機能は、レイヤーというものです。
レイヤーとは、「層」という意味です。
見た目は一枚の絵だとしても、実は、何枚もの「層」が重なって、一枚の絵に見えている。そのような機能です。
例えば、ひらがなの「あ」という文字を見てみましょう。
横の棒と
縦の棒と
「の」みたいなやつと
別々の3つの「層(レイヤー)」があります。
これを、すべて重ね合わせると
「あ」という一つの文字に見えます。これは、実は3層になっているのですが、あたかも一枚のようにみえますよね。これが、レイヤー機能です。
この機能を使って、いろいろなレイヤーを重ねあわせ、一枚の絵を作るのです。
「Procreate」であれば、いくらでもレイヤーがつくれます。
レイヤーで、目を入れ替えてみる
例えば、表紙絵に登場する男性の、メガネの中をどのように描くか検討してみます。
レイヤーを別にして、「丸の目」と「ニコニコの目」を作っておきます。
レイヤーは、レイヤーごとにオン・オフの切り替えができ、表示・非表示が簡単にできます。
ニコニコした目と
丸の目と
何もないバージョン(ベース)
かみさんとそうだんして、今回は何もないバージョンを採用することにしました。
レイヤーで、パソコンのキーボードを描いてみる
表紙絵の中には、パソコンの絵があります。
この中で、キーボードをどう描くことができるか、見てみましょう。
まず、のっぺりしたキーボードなしのパソコンがあります。
そして、キーボード部分を塗りたくります。
そのあとに、消しゴムで消します。
大きいサイズのキー(Ebterキーやスペースキー)は、再び色を付け直します。
はい、完成。
これは、レイヤー機能があるからこそできることなんですね。
もしレイヤーがなかったら、消しゴムで消すときに、下地のパソコンの部分まで消えてしまうのです。
こんな風に。
レイヤーではなく、一枚の絵だから、消しゴムで消したら最後まで消えちゃうんです。
でも、「キーボードのレイヤーだけ」を消せば、その下にある「パソコン本体のレイヤー」の色が消えることはありません。
これ、すごくないですか?僕はもう、過激に感動しちゃいましたよ。相当過激ですよ、これ。
さいごに
デジタルお絵描きには、このほかにも素敵な機能が盛りだくさんです。
おかげさまで、こんな僕にも、自ら表紙絵を描くことができました。
一層、作品にも愛着が湧くってもんです。
バーーーーン!!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
みなさんも経験してみてくださいね。
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