書評】ゆっくり、いそげ/影山智明 〜自分にできることで支援し合える<私たち>〜

書評】ゆっくり、いそげ/影山智明 〜自分にできることで支援し合える<私たち>〜

著者の影山さんは、

利用価値 と 存在価値 との違いを

何度も強調しています。

 

利用しようと近づく人

利用価値の関係は、

相手からtake(取った)とか

相手にtaken(取られた)とかいう関係になります。

 

利益を得るために利用している関係だからですね。

 

 

そう言う意味では、よく聞くギブ&テイク(give&take)は、

利用価値を目的とした関係だと言えます。

 

「あなたにあげたんだから、私ももらっていいよね?」という、

あくまでも「自分が得するため」という意図が最終目的にあることから、

おしつけがましさや、傲慢さが垣間見えます。

 

それは著者の言う利用し合う関係です。

利用価値でしか相手を見ていません。

 

 

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つながろうと近づく人

一方で提唱しているのが、

価値がなくなれば終わる関係ではなく、

支援し合える関係。

「利用し合う」関係から「支援し合う」関係へ。

P.115

 

ビジネスをしていると、

相手を「お金をもたらしてくれる人」としか見なくなることがあります。

 

そうではなく、

「自分にできることは何かな?」

という気持ちをもって関わると、

押し付けがましく「してあげた」ということにはならず、

たまたま何かしてもらえたら「え!?いいの?ありがとう」

という気持ちになります。

 

 

それが、たとえビジネスであっても、

心地いい関係になるんですよね。

とくまる
公務員タスク管理の人
「自分のペース」と「安心感」で、自分らしい仕事をしよう!
うまく仕事ができずに悩んだ20代。
タスクシュートを中心としたタスク管理を始めてから、自治体独自の制度創設メンバーに抜てき、主任の昇任試験に合格。
制約の多い公務員のためのタスク管理を研究中。
愛用はTaskChute2。
自分史/発達障害/子育てパパ
※発信は所属する組織とは関係なく、個人の見解です。