とある福祉施設長に、転職歴とかご家族とか経済的にどうかとか訊いてみた
いつも、ブログをお読みいただきありがとうございます。
とある障害児入所施設の施設長さんに、転職歴などを聞くことができました。
非常に興味深いプロフィールをお持ちなので、たまたま2人になった時にいろいろ訊いちゃいました。
その方の、大学卒業して移行のプロフィール
公務員 → 精神科病院のソーシャルワーカー → 重心児施設の施設長(立ち上げ) → 障害児入所施設の施設長 → 障害児入所施設の施設長(大改築・改修。現職。)
という、なかなかの波乱万丈ぶりです。
以下、多少の脚色をしつつ、聞いたことを書いていきます。
最初、公務員になれた時点で、自分も家族も喜んでいたそうです。
これで将来安泰だと。
でも、生活保護のケースワーカーとしてアルコール依存症の方々を多く支援し、精神科に深くかかわり、宇都宮病院事件が起きた後、もっと精神医療に深くかかわる仕事をしたいと思いました。
そして、たまたま宇都宮病院事件を受けて、大改善を図ろうとしている病院から声がかかったため、転職を決めます。
精神科病院のソーシャルワーカーとなりました。
この時、すでに結婚し、子どももいたのですが、奥さんも働いていたし、収入は大丈夫だと考えたそうです。
そのうち、かつて公務員として一緒に働いていた人から、「重度重複心身障害者施設をつくらないか」と声がかかります。
その話に乗りました。
しかも、施設長として、です。
運営や経営など、まったく経験したことがないにもかかわらず、施設長となって大変苦労されたようです。
しかも当時は、雑務を委託するという考えがなかったのか、予算がなかったのか、草むしりやトイレの詰まりを直すのも、施設長の役割だったそうです。
2か月くらい、ほとんど泊まり込みで仕事をされたそうです。
その時家族は、というと、子どもは3人おり、次女さんが中学生の時期にさしかかっていました。
でも、中学生というのは、ちょうど父親を嫌いだす時期だそうで、その時に家にいなかったことが幸いし、父親を嫌いにならなかった(次女談)そうです。
そして、重度重複心身障害者施設を立ち上げた時の法人と連携の深い、別の法人から声がかかりました。
「障害児入所施設の施設長になってくれないか?」
はい、その話に乗りました。
施設長はすでに経験済みだし、もともと児童相談所の職員になりたいという気持ちがあったからでしょう。
障害児入所施設の施設長になることにしました。
そしてなんと、また別の法人から声がかかりました。
こちらも、もともと連携の深い法人からです。
「とある障害児入所施設が、老朽化や定員増のため、大規模改修するそうだ。そこの施設長になってくれないか。」
はい、その話に乗りました。
折しも、児童福祉法の改正があった後で、18歳を越えた入所者を移行してもらわなければならないという難題が持ち上がっている時期です。
使命感を感じたのでしょう。
職場を移るごとに、別の法人になっているわけですから、転職です。
波乱万丈ですよね。
次々に声がかかるので、ご自身が常に想いなどを発信していたのかというと、そうでもないとのこと。
むしろ人と話すのが苦手で、積極的な発信などはしていない、と。
Q:「声がかかるごとに、ずいぶん悩まれたんですか?」
A:「いや、あとのことはあまり考えずに、話に乗っちゃうんですよね。」
「・・・・・・」
Q:「お子さんが3人もいて、収入とか大丈夫なんですか?」
A:「経済的にはね、なんとかなりますよ。」
お子さんは、3人とも独立されて、今は夫婦2人暮らしだそうです。
であれば、「子育てに関しても、経済的になんとかなった」と言ってよいのでしょう。
親としては、そこは非常に気になるところですから。
僕自身、いつかはどこかの福祉事業所の所長を務めてみたいな~と思うところはあります。
でも、いろいろと心配な面があり、今はまだ情報収集なり、自己研鑽なりを重ねるだけです。
今回は、いい実体験を聞かせていただきました。