児童福祉における「社会適応」と「個性尊重」

発達障害児の療育の中では、
「社会適応を重視するあまり、個性を潰している」
という批判があります。
発達障害という概念が導入されて以降、わが国では、その障害のあらわれ方としてコミュニケーションの問題を主眼とする「社会不適応」に焦点があてられてきました。そのため当事者による「社会適応をする努力」の必要性が強調されてきたように思います。
小西行郎『発達障害の子どもを理解する』
これはこれで、ハッと思わせてくれる指摘です。
一方、非行少年へ対する更生保護について考えていると、
「いかにして、この子らを社会に適応させられるか」
とも思ってしまいます。
「社会適応」と「個性尊重」は、
バランスをとり、状況に合わせて、調整していきたいです。