戦略なきセールスは、自分の価値を損なう

戦略なきセールスは、自分の価値を損なう

自分の提供するものの価値は、

商品だけ作っても、

その価値を発揮できないんですよね。

 

戦略的なセールスが、

価値を大きくもするし、

価値を損ないもします。

 

美味しいプリンの場合

美味しいプリンを作る技術をもった人がいるとします。

本当に美味しいプリンです。

できるだけ多くの人に食べてもらいたいので、

スーパーでもよく見る価格で提供することにしました。

 

すると、たくさんのお客さんに来ていただくことができました。

しかし、低価格なので、作っても作っても赤字です。

 

赤字なので、トラックの運転手をして、

赤字を補填するように生活費を稼ぎました。

 

そして無理がたたり、

プリン作りは、

辞めてしまったのです。

 

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どうすればよかったのか

どうすればよかったのかなんて、

正解はありません。

ただ、このような考え方もあります。

 

  • さらに原材料を高質にし、味を向上させて高価格で、それでも買いたいお客さんに対して売る
  • 美味しいプリンが好きなお客さんに、プリン教室を開く
  • アイスやピザみたいに、トッピングメニューをつくる

 

こうすることで、

収益を上げられます。

 

収益を上げられれば、

さらに事業展開できたり、必要な休養をとったりできて、

ビジネスが継続できるのです。

 

ビジネスが継続できるということは、

「美味しいプリンを、できるだけ多くのお客さんに食べてもらいたい」

という夢が叶い続けるということです。

 

世界のエコエネルギービジネスで勝ち抜くセールス

NHKで、世界のエネルギービジネスが特集されていました。

 

今や、環境に配慮した企業でないと、

事業に必要な資金が調達できず、

事業がストップしてしまう。

そういう流れになっているということです。

 

某建設会社では、

長年にわたって風力発電の研究を続けています。

浮体式洋上風力発電という、

世界でも3カ国でしかやっていない貴重な技術です。

 

でも、一円も儲かっていない。

儲かっていないということは、

会社の持ち出しでやっているということです。

 

それって、続けられますか?

 

番組では、この建設会社の社員さんが海外に行き、

思い切ってファンドマネージャーに

浮体式洋上風力発電をアピールしました。

 

すると、

「全て環境債で出せる。お金がないなら相談に来なさい」

と言われたそうです。

 

資金があれば、開発を続けられます。

開発が続けられれば、価値ある製品が作れます。

 

そしてそこで問題になるのが、

やはりビジネスモデルでしょうね。

 

セールスの戦略なしで、

世の中にいいことをしようと思って開発活動しても、

資金が枯渇します。

すると、開発は頓挫します。

 

きちんと売って、資金を回収するところまで考えるからこそ、

活動は続けられるし、

その価値を世の中に提供し続けられるのです。

 

いいセールスは、価値を増幅させる

日本人にありがちなように、

僕もまた、

お金を稼ぐことに関して、

どこか汚らしいイメージを持っています。

守銭奴のような。

 

特に福祉業界で働いて来たので、

「収益を上げる=反福祉」のような風潮の中で働いてきました。

 

でも、ビジネスモデルの勉強をしていくと、

ビジネスモデルというのは、

なんて社会に優しく、価値のあるものなんだと、

感心しています。

 

面白い仕組みだし、自分もどんどん挑戦していきたいと思っています。

 

 

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とくまる
公務員タスク管理の人
「自分のペース」と「安心感」で、自分らしい仕事をしよう!
うまく仕事ができずに悩んだ20代。
タスクシュートを中心としたタスク管理を始めてから、自治体独自の制度創設メンバーに抜てき、主任の昇任試験に合格。
制約の多い公務員のためのタスク管理を研究中。
愛用はTaskChute2。
自分史/発達障害/子育てパパ
※発信は所属する組織とは関係なく、個人の見解です。