オープンデータ時代を先駆けろ! 「横浜・神奈川オープンデータフォーラム」へ参加してきました
「横浜・神奈川オープンデータフォーラム」というイベントに参加してきました。
行政が保有するデータって、ものすごくたくさんありますよね。
それらは、公共のデータを、公共のお金で集めたものだから、ほとんどオープンにされていません。
しかし、公共データを開放し、それらのデータを民間企業やNPOやいろんな団体が編集・加工できるようにします。
編集・加工できるようにすることを、二次利用と言いますが、二次利用をしやすくして、開放するのです。
たとえば、PDFじゃなくて、Excelデータで出したり。
そうすることで、いろんな人々が、まちづくりやビジネスに活かしていくことができるのです。
その取り組みのことを、オープンデータと言います。
よりよい社会づくりには、多くの社会課題が立ちふさがっています。
社会課題と言えば、公共政策で解決するのが基本で、それは今まで行政が直接担い手になったり、あるいは公共性の高い団体が担ってきました。
しかし、不況などによる税収減によって、行政が直接担える部分はどんどん減っており、また不況などによって社会課題は大きく複雑になっています。
一方、情報通信革命により、情報伝達の形が様変わりし、場所と時間を超えた人々のコミュニケーションが容易になりました。
それは、新しいつながりの形です。
情報通信革命によって生まれた技術を、ICT(Information and Communication Technology)と呼んでいます。
そして、社会課題を解決したいという人々は、行政以外にも市井にあふれており、そういった人々をつなげられるのが、ICTなのです。
地域や社会を何とかよくしていきたい人々がいる。
人々を用意につなげられるICTがある。
そこに、行政の持つデータがオープンにされれば、積極的に活用され、真にニーズを満たす、真に効果的な取り組みが発展する可能性は、大きいはずです。
少なくとも、行政だけでデータを抱え込んでいるよりは、よりよい社会へ進むはずです。
地域に散在する、魅力的な人々や資源を、ICTによってつなぎ、公共データもどんどん活用していただく。
それが、オープンデータの時代です。
公共のデータを、私企業へ渡していいのか?
そういう問題があります。
しかし、ビジネスだって、活動内容によっては社会課題を解決しますし、便利な生活は望ましいものです。
ビジネスが軌道に乗れば、雇用だって生まれます。
大企業の数とは比べ物にならないほどの数がある中小企業にビジネスチャンスがもたらされ、地域のあちこちで雇用が生まれれば、社会課題を解決しつつ、働きがいや生きがいが見つけられ、社会保障費も縮小するという、好循環が生まれるじゃないですか。
地域の中で住まい、働き、くつろぐというスタイルは、これから増えてきます。
公務員としてやらなければならないのは、データのオープンです。
これがまた、手間のかかる作業とのこと。
だからこそ嫌われて、オープンが進まない。
しかし、データのオープン化は必須の流れだし、早くやれば早くやるだけ、効率的なのです。
作ってしまったデータをオープンできるように再加工するのはとても大変ですが、データを集める段階からオープンできる形にしておけば、再加工の手間が省けるからです。
オープンデータの意義を周知しつつ、
業務量が多すぎて破綻しないようにタスクマネジメントしつつ、
オープンデータを進めていきたいと思います。