発達障害児の育児は、子育ての一般論に惑わされない

発達障害児の育児は、子育ての一般論に惑わされない

子どもを育てる時に参考にするのが

ネットの情報や、ママ友からのお話、

そして自分が親から受けてきたしつけ・教育です。

 

多くの場合、

それは一般論として語られます。

 

しかしそこでのアドバイスが、

発達障害のある子にとっては、

役に立たないことがあります。

 

役に立たないどころか、ガラクタであるとさえ言うのが、

鈴木あづみさん。

『発達障害の子育てに悩むママのための しあわせになる7つのジュエル』

の著者です。

 

一般的な子育て論に苦しむ

自宅にある育児雑誌や育児書、それからネット上に書かれている育児情報は、あなたには全く役に立たないガラクタです。

鈴木あづみ著『発達障害の子育てに悩むママのための しあわせになる7つのジュエル』第1章

障害児を育てるママさんが苦しむのが、

周りとの比較です。

 

「普通の子とは違って、うちの子は・・・」

「普通の子ならできるのに、うちの子は・・・」

と悩んでしまいます。

 

その普通の子としてイメージしているのが、

ネットや親戚から、

子育ての一般論として見聞きしてきたものです。

 

その一般論と我が子との違いに、苦しむんですよね。

苦しんだあげく、

「うちの子が悪い。うちの子がおかしい」

と思ってしまいます。

 

「自分の育て方が悪い」

とも思ってしまいます。

 

自分や我が子を責めると、それはそれは苦しいでしょう。

 

 

ただ、親と子どもは、違う人間です。

世界の見方も、

快・不快の感じ方も、

親と子どもは違うものです。

 

自分が作り上げてきた普通の子というイメージは、

一般論に揉まれてきた自分の価値基準。

自分の子どもに通用するとは限りません。

 

 

子どもの行動を、

いいとか悪いとかを判断するのは、

いったん保留。

 

まずは、

目の前にいる子を

そのまま受け止める。

 

 

ここから始めないと、

ずっとボタンやサイズをかけ違えて、

着にくい服を、押し着せようとすることになってしまいます。

 

 

発達障害児の子育ては、

オーダーメイドの服を作って、

着てもらうことに似ているかもしれません。

 

体を守るためにも服は着た方がいい。

でも、どこかの誰かが作ったサイズの合わない服を、

無理やり着せようとするのは、

着させられる方も、

着させる方も、

苦しいものです。

 

この子は、どういう体型をしているのだろう?

この子は、どういうデザインが好きなんだろう?

 

目の前にいる子を、

率直に見つめることから、

スタートです。

 

 

スポンサードリンク

聴覚過敏な子への一般的な子育ての苦しさ

実は現在、

『発達障害の子育てに悩むママのための しあわせになる7つのジュエル』の本を活用して、

読書会を開催しています。

 

その初回で、ライフコーチのSさんが、

お孫さんについての悩みを話してくださいました。

 

 

Sさんは、お孫さんがADHDと診断され、

来年度の小学校進学に悩まれていました。

 

そのお孫さんは、

自分が苦手とする話に対して、

耳をふさぐという行動をとられるそうです。

 

一般論からすれば、

「人が話しているのに、耳をふさぐなんておかしい」

「都合の悪いことになると、耳をふさいでしまう」

「苦手なものは、嫌がってでも慣らさないといけない」

というように受け止められるでしょう。

 

でも、

発達障害のある子の中には、

聴覚過敏な子もいます。

小さな音でも、スピーカーの大音量で流されるような

そんな聞こえ方をしてしまう子もいます。

 

あるいは、

自分に向けられた声と、

雑音との区別がつかない子もいます。

YouTubeを、同時に5つ6つ再生してみてください。

誰が何の話をしているか分からず、

パニック状態になります。

 

 

耳をふさぐ行為が、いいか悪いかは別として、

なぜそのような行動に至ってしまうのか?

この子は、この世界でどのように感じ、どのように学びとして吸収しているのか?

そこをまず受け止めることが必要なんですね。

 

さいごに

ネットで検索して出てきた答え、

ママ友や親戚に相談して出てきた答え、

育児書に書いてあった答え、

自分が受けてきたしつけや教育。

 

それらに含まれている子育ての一般論は、

発達障害の子を育てる上で、

子どもも、親も、苦しませる結果になるかもしれません。

 

目の前にいる子供の好きや嫌い。得意や苦手。

そういうものを、

いいか悪いかは保留して、

この子の特徴として受け入れ、観察してみましょう。

 

読書会やってます

今回の記事でとりあげた

鈴木あづみ著『発達障害の子育てに悩むママのための しあわせになる7つのジュエル』

を使って、読書会をしています。

 

発達障害の子育てに悩むママのための しあわせになる7つのジュエル
柊堂書店 (2017-06-21)
売り上げランキング: 27,816

 

障害児を育てるママパパに参加してもらいたいし、

場所に制限されたくないので、

オンライン読書会にしてます。

(無料のビデオ通話アプリ「スカイプ」で、顔出ししなくても、参加者で意見交換できます)

 

参加者に条件はないので、

ご興味があればどうぞご参加ください。

 

https://www.facebook.com/events/390391211437187/

とくまる
公務員タスク管理の人
「自分のペース」と「安心感」で、自分らしい仕事をしよう!
うまく仕事ができずに悩んだ20代。
タスクシュートを中心としたタスク管理を始めてから、自治体独自の制度創設メンバーに抜てき、主任の昇任試験に合格。
制約の多い公務員のためのタスク管理を研究中。
愛用はTaskChute2。
自分史/発達障害/子育てパパ
※発信は所属する組織とは関係なく、個人の見解です。