子どもといる時、子どもに戻る。大人の輪郭が呆ける時もまた、子どもに戻る。
小さい子供とマジで遊んでる時って、他人に見られるのが恥ずかしいんですよね。
子供が楽しめるよう、こちらも本気を出して遊ぶと、「いつもの自分じゃない自分」がぐぐ〜っと出てきて、はっちゃけます。
「いつもの自分じゃない自分」を他人に見られるのって、恥ずかしいですよ。
「あれ?あの人、ああいうことするんだ…」って思われるのが。
でも、他人に見られたくないくらい、思いっきり子どもと遊んでる時って、楽しくないですか?
それは、自分が子どもになっているからです。
社会的な立場や責任や重荷から解放されて、子どもに戻っているからなんです。
「素の自分」
といってもいいでしょう。
大人は、いつも大人としての振る舞いを求められます。
それは、緊張を身にまといます。
その緊張がほぐれたとき、子どもに戻るのです。
いくら大人になっても、いつでも内側に、子どもを抱えているのですね。
子どものおかげで、大人の中の子どもがシンクロし、子どもに戻らせてくれているのではないでしょうか。
そして実は、年を多くとり、人間的な変容として、「大人」の緊張からほどかれる時、その時もまた人は子どもに戻っていくのです。
それを現代では、認知症と呼びます。