なぜ、1年目にして異動希望を出したのか?

係長1年目にして、もう異動希望を出しちゃいました。
理由は2つあります。
一つは、24時間対応を求められること
もう一つは、慢性的な超過勤務です。
こういう職場状況に、家庭の事情が加わっているので、異動希望を出すという結論に至りました。
僕は現在、小さい子どもを3人育てています。
0歳、3歳、6歳です。
3人が全員とも、目が話せない、手が離せないという年齢です。
親族の協力を得られない中、夫婦が2人ともちゃんと家事や育児を担うからこそ、やっていけます。
どちらかが欠けると、家族全員がストレスフルになり、歪みが生まれます。
夫婦が2人で、家事や育児にエネルギーを注いでいる中、24時間対応の僕が急に抜けると、一気にかみさんに負担がかかります。超過勤務が続くと、朝から晩まで僕抜きでの家事育児になります。
まあ、無理ですよね。
かみさんのストレスがハンパないですし、子ども達にもいい環境ではありません。
もちろん、「それでがんばってる人だっている。問題もないみたいだぞ。」という話はあると思います。
そういう知り合いもいます。
でも、それで家族が崩壊し、離婚したり、虐待が起こったり、病気になったりする家族もいます。
そういう人もたくさん知っています。
僕は、仕事によって、家族が崩壊したり、子どもの育ちに大きな悪影響を及ぼすことは、すごく嫌なのです。
人の中には、「仕事の方が大事だろ!」とか、「公務員なんだから、家族は犠牲にして当然だ!」とか、いう方もいらっしゃると思います。
でも、僕はそういうのが嫌です。
労働基準法に定められたルールの中で、最大限の成果を発揮する。
これを基本にしたいと思っていますし、そのための努力は人よりやっていると思います。
タスク管理による効率的な仕事の工夫は、人に教えられるほどのものを持っています。
睡眠を7時間くらいはとって、仕事中にウトウトはしません。
もちろん、緊急的に発生する重要な仕事はありますので、きちんとやってますよ。やってます。
でも、緊急で、超過勤務が、慢性的になると、それはダメでしょう。と思うのです。
まだ1年目なので、異動希望を出したところで、異動できるとは思っていません。
だから、わざわざ「もう異動希望出すのか。根性ないし、何を考えてるんだ!」と評価を落とすよりは、「現職の継続を希望します」と言っておく選択もありました。
自分の評価だけのことを考えれば、本音は隠しておいて、「現職を希望します!やりますよ!問題ありません!」と言っておいてもいいのです。
でも、やっぱり自分に嘘はつきたくありませんでした。
それに、小さい子どもを育てる身にある者が、24時間対応を求められ、慢性的な超過勤務のある職場に配属されることが、いかに大変なのかは、アピールしておくべきだと思いました。
そうしないと、子育てに力を入れたい人が、係長になってくれるでしょうか?この職場を希望してくれるでしょうか?
ただでさえ、これから職場を担う20〜30代の職員は、女性がかなり多いです。家事育児を重視したいという男性も増えています。
「係長になったら、家庭を犠牲にしろ。」
「子育てを大事にしたかったら、係長になんかなるな。」
そういう職場では、係長のなり手は増えません。
今までも、育児や介護に関する制度を切り拓いてきた人は、職場の人から白い目で見られながらも、奮闘してきたのでしょう。
僕もまた、切り拓いていかないといけません。
そういうわけで、自分のため、組織のため、後続のためにも異動希望を出しました。
部下を定時に帰す仕事術 ~「最短距離」で「成果」を出すリーダーの知恵~
WAVE出版
売り上げランキング: 4,253