出版への道すじ⑥ 〜価格設定をどうするか、そして出版の形は?〜
初めての出版にチャレンジ中です。
インターネットに情報をあげることができない、
アプリを自由に使うこともできない、
公務員や教師向けのタスク管理の本です。
今回は、本の価格設定について考えます。
価格を低くすれば、多くの人が買ってくれやすくなります。
価格を高くすれば、多くの人は避けがちです。
どのあたりがいいでしょうか。
一つ、参考になるのが、「同種の本がどれくらいの値段で売られているか」ということです。
電子書籍で、タスク管理本といえば、「impress」さん。僕もだいぶ買わせていただいています。
impress Quickbooksという電子書籍に特化したレーベルから、たくさん本が出ています。
こちらでどのようにお値段が付いているかと言うと、新刊は「450円」が多いようです。
これは、一つの基準としては、いい値段かなと思います。
450円で買ってもらっても、読者をがっかりさせないほどの内容を目指す。
相当、気合を入れないといけませんね。
でも、実際は、450円で売るのは厳しそうです。
僕はよく電子書籍を買いますが、どうやら「300円」に一つの大きな壁があるようです。
300円以上のものは、買うのに躊躇します。
300円以下のものは、なんか、とりあえず買っちゃうことが多いです。
僕は、利益というより、多くの人に読んでもらいたいので、価格は低くしておきたい。
だから、300円以下の値段にしたいと思います。
キリのいいところで、250円くらいかな。
というように考えてきましたが、実際どれだけ売れるものなのでしょうか。
今回の想定読者は、公務員です。
公務員のように、情報管理に厳しい(クラウドや新しいソフトを使えない)職種の人にも読んでもらいたいので、ターゲットを公務員に絞りました。
公務員は、けっこうアナログな職場だと思います。
ガラケー派もまあまあいます。スマホだとしても、Kindleを使う人は、どれくらいいるでしょうか。そもそも知らない人が大半な気もします。
タブレットを持っている人は、30人に1人くらいかな。タブレットで電子書籍を読む人は、もっと少ないか。
有名な作家さんでも、セフルパブリッシングだと驚くほど売れないそうなので、いろいろな情報を突き合わせて考えてみると…。
250円の僕の本が売れるのは。
まあ、30部くらいかな。
30部。
さて、30部という悲しい部数をはじき出したところで、もう一度、「なぜ僕は、この本を書きたいのか」という動機の部分に立ち返らざるを得ません。
なぜ僕は、この本を書き、そして出版したいのか。
それは、多くの人にタスク管理の手法を拡めることで、多くの人の人生を救いたいからです。
とりわけ、公務員の人に、より素晴らしい仕事を、より短時間で、より多く実現してもらいたいと思うからです。
そして残業をなくし、公務以外にもプライベートを充実させる中で、さらなる活躍をしていただきたいのです。子育てだって、親の介護だって、地域の活動だってあります。
だからこそ、公務員の職場環境に合わせて、Windowsパソコン1台あればできるタスク管理の技術を伝えたかったのです。
その結果が、「30部の販売」ということに終わっては、悲しすぎます。
貴重な時間を費やしたこの作品には、言ってしまえば、万単位の人に触れてもらいたいのです。
ということは、
「Kindleでしか読めない有料の電子書籍」
という出版の仕方では、とうてい叶いそうにありません。
もしかしたら、「PDFで無料で公開する」。
そして、「Kindleでも、iOSでも、androidでも読める」 。
そういう形で世に送り出す必要があるのではないか。
それが一番、望ましいのではないか。
価格設定を考えるのは、楽しいことです。
セルフパブリッシングならではの楽しみですね。
でも、本を書く目的と合わせて考えないと、結局損をしてしまう気がします。
価格設定について、出版の形については、もうちょっと考えてみます。
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