まったくの悪人はいないという、安心感/冨樫義博『幽☆遊☆白書』ー戸愚呂弟ー
人間に、まったくの善人はいない。
人間に、まったくの悪人もいない。
それが、僕の人間観です。
自ら人間であることをやめ、
妖怪となり、
人間界を恐怖に満たそうとする戸愚呂兄弟の弟でさえ、
それは同じであったということです。
激闘の末、
浦飯幽助に敗れた後、
戸愚呂弟は自ら最も辛辣な地獄を選び、
歩んでいきます。
まったくの悪人は、いない。
それでこそ、
だからこそ、
福祉の仕事も面白いと思えるのです。