障害の理解があるだけで、障害児の子育てはずいぶん楽になる

障害の理解があるだけで、障害児の子育てはずいぶん楽になる

障害児を育てている親御さんにインタビューをさせていただいたので、

その内容をブログに書かせていただきます。

 

今回のお相手、三枝さんのお話をお聞きして感じたのは、

発達障害に対する理解があるとないとで、

大きく変わってくるということです。

 

 

親として子どもの障害に理解があると、

子どもに合った関わりができます。

身近な大人に、子どもの障害の理解があれば、

必要な支援をしてもらえます。

 

 

 

親が子どもを理解し、

身近な大人が子どもを理解し、

専門家が子どもを理解すると、

とても大きな力になります。

 

 

専門家の理解

三枝さんは、12歳の息子さんがいます。

今でこそ、医者から診断名が出されていますが、

小学校の低学年までは、なんの診断もなく過ごしていました。

 

周りの子と比べて、

できないことも多いし、

なかなか集団になじめないし、

夜は夜中まで寝てくれない日が続きました。

 

「なんでうちの子は・・・」

「なんで寝てくれないんだろ・・・」

 

祖母は、ご飯が足りないとか、オシメを変えたら?とかいろいろ言ってくるけど、

それでうまくいったためしがない。

 

どうしても違和感を拭えない三枝さんは、

ある時、大きな病院で検査入院をしてもらうことにしました。

 

そこで診断がつけられたのです。

大脳病変に伴う精神発達遅滞

ということでした。

 

診断を告げられた時、

三枝さんにはもちろん、ショックはありました。

でも、同時にとても楽になったと言います。

 

なぜなら、

子どもが夜「寝ない」のではなく、

「寝られない」のだ、と分かったからです。

 

 

「できるのに、やらない」

ととらえると、子どもを責めてしまいます。

「もともと、できない」

ととらえられると、それに合わせて手助けしたくなります。

 

診断を受けるメリットの一つは、ここにありますね。

 

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身近な人の理解

三枝さんにとって、子育てが楽になったのは、

診断を受けただけにとどまりません。

 

義母さんが、障害に対してとても理解してくれたからです。

もともと、子どもに合わせた子育てをしてくれる人でしたが、

障害の診断を聞いて以降、

うまくいかない育児に悩んでる時も、

「あんたが悪いんじゃないんよ〜」

と暖かく包んでくれたようです。

 

 

子どもの同級生にも、その親御さんにも、

理解してくれる人が多かったみたいで、

三枝さんは大変ありがたく思っていらっしゃいます。

 

「朝、子どもを学校に送り出して、元気に帰ってきた時が、とっても幸せ」

 

とのことです。

 

職場には理解してもらえなかった

大きな問題が残るのが、職場の理解です。

 

とある不規則勤務の職場に勤めていた三枝さん。

そもそも、小さい子どもを抱えながら

不規則で働くこと自体が大きな負担です。

 

さらに、お子さんに診断名がついて、

特別なケアが必要であることも分かりました。

 

 

そこで職場から言われたのが、

「これからは、夜勤もやってください」

ということ。

 

職場には、職場の事情があったかもしれません。

しかし、夜勤ができるかどうかの相談ではなく、

決められたかのように夜勤をやってくださいと言われた状況に、

三枝さんは愕然としました。

 

 

そして障害児の親に対して、

理解のある職場が増えてほしいという強い願いが生まれました。

 

 

さらには、

「未就学児オーケーという保育園はあっても、

障害児オーケーという保育園はない。」

というのも、三枝さんが突き当たった壁です。

 

障害児を抱える親にとって、

理解のある職場や保育園が増えることは、

切実な願いとなっています。

 

さいごに

障害に対する理解があるだけで、

ずいぶんと生きやすさが変わります。

 

身近な人を始め、学校、友人、職場と、

障害に理解のある人を増やし、

子どもも親も生きやすい社会にしていきたいですね。

とくまる
公務員タスク管理の人
「自分のペース」と「安心感」で、自分らしい仕事をしよう!
うまく仕事ができずに悩んだ20代。
タスクシュートを中心としたタスク管理を始めてから、自治体独自の制度創設メンバーに抜てき、主任の昇任試験に合格。
制約の多い公務員のためのタスク管理を研究中。
愛用はTaskChute2。
自分史/発達障害/子育てパパ
※発信は所属する組織とは関係なく、個人の見解です。