かつて西インドのブルキナファソで、大いに助けられた話
僕は独身の頃、よく海外旅行に行っていました。
そのうちの一つが、西アフリカのブルキナファソです。
海外青年協力隊で派遣された知り合い(の知り合い)を頼って、友人と2人で行きました。
ブルキナファソは、世界で下から2番目に貧しい国とのことです。
プジョーの原チャリ
ブルキナファソでは、移動手段としてレンタルバイクがあったので、僕らも借りることになりました。
プジョーというメーカーの原チャリです。
当時の僕は、バイクに乗るのが初めて。
緊張しながら走りました。
すると、しばらく走って突然、エンジンがかからなくなってしまったのです。
プジョーの原チャリは、自転車みたいなペダルが付いています。
そのペダルをこいでエンジンをかけます。
でも、かからない。
バイクの仕組みなんてわからない。
ありゃ、こまったな。
すると、近くにいた子どもたちが寄ってきて、なんかいろいろ試したりして、ライト近辺にある銅線をつなぎなおしてくれました。
そこの接触が悪かったみたいで、エンジンがかかったのです!
いやー、助かったな。
中学生くらいの子だったかな。
バイク乗ったことあるのかも分からないけど、なんで仕組みを知ってたんだろ。
お礼に、持っていたアメをあげて、感謝して走り去りました。
貴重品のウエストポーチ
ブルキナファソでは、もう一つ助かったエピソードがあります。
ある夜。
宿舎の近くの居酒屋に行きました。
鶏料理と生ピーナッツがすごくうまいんですね。
で、飲んだり食ったりしているうちに、ウエストポーチがきつくなってきました。
ちょっと外すか…
今から考えれば、バカなことをしたものです。
パスポートなどの貴重品を入れて、体にびったりくっつけていたウエストポーチを、外してしまったのです。
そして、外したことを忘れて立ち上がり、ウエストポーチを椅子に残して、そのまま宿に帰ってしまいました。
宿で異変に気づきます。
こりゃ、かなりやばい!
なんてったって、最貧国と言っていいくらいの国だ。
入ってる現金は当然のこと、パスポートだって盗られてしまうに違いない!
焦って、すぐ居酒屋に向かいました。
すると、ありましたよ。
預かってもらっていましたよ。
店員さんに。
中身もそのまま。
あ~~、助かった。
今から思い返すと、悪くすればとてもヤバい状況になっていた可能性のある事態に、現地の人に大いに助けられましたというお話でした。
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