発達障害・知的障害の子がスケジュールボードを使うのは、自分らしく生きるため
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発達障害や知的障害のある子を支援するための有力な道具として、
スケジュールボードというものがあります。
上から下に向かって「やること」を並べ、
「やること」が終わったら、
カードをひっくり返したり、取り外したりして視界から消していく、
というものです。
あくまでも、子どもが見通しを持ちやすくするために、
次に何をやればいいか分かりやすくするために、
行動サポートのツールとして使うものです。
ただし、やり方によっては、
大人の都合良く子どもを動かすために使えたりします。
「都合よく動かす」と書くと、いい印象は受けませんが、
実は僕は、大人の都合よく子どもを動かす
ということを全否定はしません。
子育てにおいて、どんな子どもに対しても、
大人が「善い」と思うように、子どもを動かす場面はあるからです。
でも同時に、スケジュールボードの本来の目的を忘れないでほしいのです。
それは、
子どもが自分らしく生きるためのお手伝いツール
ということです。
子どもは、大人にセッティングされたスケジュールボードを、
ただ示されるがままに従うだけなのではなく、
自分自身でスケジュールのカードを選び、
今日1日をどう過ごすか?
今週1週間をどう過ごすか?
を組み立てて、自分の生活を自分でマネジメントするのが、
スケジュールボードの最終目的です。
僕たち大人も、仕事をする上でToDoリストを作ることはあると思います。
僕自身は、
タスク管理ツールを使うことと、自分らしく生きることは、不可分
とさえ思っています。
発達障害・知的障害の子どもが、
スケジュールボードを使うということは、それと同じことです。
自分らしく生きることを目指して、
スケジュールボードはどんどん使ってもらいたいと思います。
例えば、PECS(ペックス)というツールがありますが、
これは研修も込みで使うものなので、ご家庭だけで使うのは難しいです。
でも、発達障害・知的障害の事業所さんが使えたら、
めちゃくちゃ強力な武器になります。