ディスオーダー(障害)と生活秩序の関係

日本語で「障害」と訳される言葉の中に、
ディスオーダー(disorder)という言葉があります。
order は、秩序、順序、整列などの意味です。
dis は、その後に続く言葉を、否定する言葉です。
つまりdisorderは、「無秩序、乱れ」などを意味します。
人間は、秩序がないと生きていけません。
人がうまく生きていくために、
生活秩序(オーダー)が組み編まれてきました。
人は、オーダーの中に生まれ落ち、
オーダーに従い生きていくのです。
しかし、既存の生活秩序は、
あらゆる人に適応できるわけではありません。
どこかしら、ズレや違和感を感じるものです。
既存の生活秩序(オーダー)からあまりにもズレる(ディス)と、
「この人は、ディスオーダーだ」と呼ばれます。
問題は、
オーダーに適応できる人から見たら、ディスオーダーということであって、
ディスオーダーと見なされた本人にとっては、周りこそディスオーダーなんですね。
それを証拠に、
いわゆるディスオーダーの人を中心に作られたレストランでは、
いわゆる健常者の方が、過ごしにくいのです。