若年出産を、リスクとしてのみは、語りたくない
今上天皇の即位20年に際した記者会見で、皇后陛下は以下のような思いをお言葉にしました。
「高齢化が常に『問題』としてのみ取り扱われることは少し残念に思います。」
「90歳、100歳と生きていらした方々を皆して寿(ことほ)ぐ気持ちも失いたくないと思います。」
僕が実際にこのことを知ったのは、新聞の記事で読んでからでした。
<高齢化社会>について頭を悩ませていた時、けっこう衝撃的な言葉でしたね。
まさに僕は、高齢化を常に「問題」としてしか考えていなかったからです。
長生きできたことを、おめでたいこととしてお祝いしたいじゃないですか。
そして最近の僕は、<若年出産>も同じように考えるようになりました。
若くして出産してしまうケースが頻発しているわけですが、僕の身の回りでは、若年出産は常に「問題」「リスク」として語られるわけです。
でも、生物学的には、若年出産は何の問題もないはずです。
若いので、出産する体力も、回復する体力もあるのです。
欲求も盛り上がってくることだし、自然といえば自然な流れです。
若年出産がリスクでしかないのは、それを受け止める社会が、整っていないからです。
僕は、若年出産を祝福したいという気持ちは持ち続けたいです。
生まれてきた子供にも。両親にも。
たしかに、若年出産をする親には課題が多いかもしれませんが、それをフォローできる社会でありたいのです。