学びや成長の心地よさを、人材定着につなげられないか?
「知りたいことが知れる」って、充実感がありますよね。
未知の世界を知れる。
自分の可能性が広がり、新しいことができる気がする。
自分の好奇心を活かして、世の中に貢献できる気がする。
学びには、そのように気持ちを前向きにする力があります。
さて、今、いろいろな業界で人材不足という悩みを抱えていると思います。
福祉業界も、大きな法人でさえ欠員が続き、利用できるサービスに影響を及ぼしています。
せめて、せっかく就職したら、長く勤めていただきたいですよね。
僕は、「学びによる、人材定着」に、少しの可能性を見出しています。
以前テレビで『ガイアの夜明け』を見ている時、「塚田農場」のこんな取り組みを紹介されていました。
居酒屋業界で、「塚田農場」などを展開する大手のエー・ピーカンパニー。就職活動を機に辞める学生バイトが多いため、無料で就職活動セミナーを開催するなど、就活とバイトを両立してもらえる取り組みを始めた。それだけではない。会社側が一般企業に対し、アルバイトの学生たちを採用試験で優遇してもらえるよう働きかける、という試みまで始めた。
引用 - ガイアの夜明け公式HP
日経スペシャル ガイアの夜明け : テレビ東京
居酒屋業界で、「塚田農場」などを展開する大手のエー・ピーカンパニー。就職活動を機に辞める学生バイトが多いため、無料で就職活動セミナーを開催するなど、就活とバイトを両立してもらえる取り組みを始めた。それ ...
学生が切実に欲しいのは、就活スキルです。
その就活スキルを提供するというメリットで、人材定着を図ります。
さらに、色んな企業の採用担当を居酒屋現場に招いて、実際の就職につなげるところまでも取り組みに入れていました。
この取り組みは強烈ですよね。就職のお世話までしてもらえるんですから。
システム開発会社の「TSOne」は、社内勉強会をすることが、驚異の人材定着率を叩きだす要因の一つだと言います。
「教えあって成長することで、この会社は自分たちが作っているんだというダイナミズムが感じられるんです。だからモチベーションは常にあるし、普段は別の現場にいても、バラバラだとは思いません」
引用 - エンジニアtype
受託開発でも社員定着率96%の理由は“SMAP”にあり? - エンジニアtype
・教え、教えられることで、仕事に主体的に参画できる。
・教える人自身が、学びを深められる。
・不安が解消される。
・上司や先輩との距離が近くなる。
そんなところに、メリットがあるようです。
冒頭で、学びによって気持ちが前向きになるという話をしました。
その気持ちよさや充実感を、人材定着へ結び付けられないかな、と思っています。
その人が何を学びたがっているのか。
もしかしたら、仕事とは関係ないことかもしれません。
転職するためのスキルかもしれません。
それでも、学びたいことが学べるというのは、その職場にいるメリットです。
その人が、今も、これからも輝けるように。
学びを人材定着につなげられたらいいなと思います。