障害をもった子とでも快適に過ごそう!ちょっとした住環境の整備
「障がい者と明るく暮らすためのアイデア」という講演会があったので、参加してきました。住環境の話です。
講師は、横浜市総合リハビリテーションセンターの研究開発課にいらっしゃる、西村顕さんです。
寄せられる相談の中で、障害をもった子が家で過ごすための悩みのトップスリーは、
- 玄関から出て行ってしまう
- 窓から出て行ってしまう
- 冷蔵庫から食材を飲み食いされてしまう
だそうです。
とりわけ7割が、「外へ出て行ってしまう」ということだそうです。 そのことがもたらす親へのストレスも大変なものです。
その解決策を、環境整備のアイデアからいただいてきました。
よくあるのが、外側はキーで開け閉めするけど、内側はサムターンになっている形状です。 これだと、子どもが開けて出て行ってしまいます。
サムターンだと子どもでも開けられるので、シリンダー(キーで開け閉めする)タイプにします。
外と内と、両面シリンダーです。
サムターンをシリンダーに交換してもいいですが、交換せずに増設する手もあります。
両面シリンダー以外にもいろいろなカギがあって、住まいや予算に合わせます。
これは、電子錠
お子さんの障害特性や、望ましい生活スタイルによって、使い分けます。
台所には、魅力的なものがたくさんありますね。
一方、無くては困るものだし、危険なものもあります。
台所以外にも、ものを壊してしまったり、危険な目にあってしまったりして、入らないようにしたい箇所はいろいろあります。
そう言った場所には、悩みや理想を確認しながら、格子やケースなどを設置していきます。
ここでは、制限に関するものばかりを挙げてきました。
しかし、制限し、閉じ込めるのが目的では絶対にありません。
みんなで、明るく過ごすことが目的です。
出て行ってしまう、ものを壊してしまう、音を出してしまう。
なぜそういう行動に出るのか。
そういった行動の意味を知り、本人が何をしたいのか汲み取り、できるだけ願いを叶えてあげられるようにすべきものです。
外に行きたかったら、行ける時間を設ける。
食べたかったら、食べたいと意思表示できるようにする(コミュニケーションカードなど)。
そういった、療育的な手段もセットで考えるべきです。
さいごに、講師の西村さんの言葉を引用して終わりにします。
横浜市民の場合 訪問プランニング(在宅リハビリテーション事業)
+上限120万円の補助(住環境整備事業)あり
横浜市民以外の場合 上記の制度は使えませんが、相談には応じます、とのこと
[サービスのご案内] 住宅改造・新築相談 | YRS ユアーズ 横浜市総合リハビリテーションセンター
住宅改造・新築相談 ...
住宅改造・新築相談
LEAVE A REPLY