学力や退学で、生徒の質をコントロールすることをやめた学校がある。神奈川県クリエイティブスクール
小中学校の場合であれば、義務教育です。
私立を選ばなければ、住まいによって決められた校区に従って、通う学校が決まります。
生徒は学校を選べないのと同時に、学校も生徒を選べません。
さらに、小中学校は容易に生徒を退学させることもできず、どんな生徒でもなんとか踏みこたえ、卒業させることを目指します。
これが、高校になると事情が激変するんですね。
高校は、学力によって、受け入れる生徒を選別できます。
〈ルール違反〉を犯す生徒へは、退学処分ができます。
厳しい〈指導〉によって、退学を促すこともできます。
つまり、在籍する生徒の質を、コントロール可能なのです。
神奈川県のクリエイティブスクール
神奈川県では、神奈川県教育委員会の方針により、学力や退学による、生徒のコントロールをやめた学校が存在します。
その学校を、クリエイティブスクールと呼びます。
通常の公立高校に入学するためには
中学校の内申+入試試験+面接
クリエイティブスクールの場合は
面接+小論文
という形になっています。中学時の内申が評価基準に入ってないため、その分ハードルが低いことになります。
(引用)クリエイティブスクールとは
学力や生活態度では、なかなか高校への進学が叶わない子が、クリエイティブスクールへ集中して入学してくることになります。
多くの子が、貧困や家庭的な問題を抱えているのです。
生まれながらにして。
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進学ではなく、就職へ進む子どもたち
クリエイティブスクールのうちの1つ、田奈高校(横浜市青葉区)では、
- 安心できる居場所づくりからの、学習支援
- 卒業後までも続くフォローを前提としたキャリア支援
これらを、特徴的に取り組んでいるようです。
なぜ、キャリア(就職)支援に力を入れるのか。
さらなる進学ではないのか。
いいえ、専門学校へ入学するには、入学金として100万円ほど必要になります。
そんなお金、用意できるはずもありません。
大学へ入学しても、学費をまかなうのは、奨学金という名の借金。4年間で、600万円なり。
卒業後に、600万円を、返していけるのでしょうか?それが分かってて、進学を選ばせるでしょうか?
だから、就職へ足先を向けるのです。
やがて社会を形成する者たち
やがて、ともに社会人となり、社会を形成していき、次代を担っていく子たちが、このような形で社会へ送り出されています。
もちろん、卒業できずに、退学してしまう子たちも多くいます。
次世代を担うものへは、もっともっと投資をすべきなのです。
一度に大きなお金を落とさなくても、ド派手にやらなくても、細かく地味なお金でできることは、たくさんありますから。
それは、工夫次第ですよ。
そう、我々にもクリエイティブが必要とされています。
(これに出席しました!→) 困難を抱える若者のキャリア形成・雇用創出支援研究会(仮称)