話すべきタイミングを逃さないための、長期的な仕込み
先日は、エレベーター・トークならぬ、すれちがいトークについて書きました。
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そこで書いたように、 話すべきタイミングを逃さないことで、のちのちの影響力がかなり違うというのは、いろんな場面で感じることです。
わざわざ時間を確保して、「話があるんだけど」と話し始めるのと、
すれちがいざまに「あ、あの件だけどさ」と話し始めるのと、
効果が違う。
もちろん話の内容にもよりますが、タイミングによって、相手の心にスッと入ったり、バチーーンとはねかえされたりします。
タイミングって、大事ですね。
雑談でも済むレベルの話では、スタンバイタスクとして書き出しておけばいいでしょう。
たまたま顔を合わせた時に、軽く話せます。
しかし、タイミングを逃すべきではないものには、重要会議レベルのものもあります。
重要会議レベルというのは、運営にかかわるものがその一つです。
人員、費用、事業展開。いろんな強い要求がぶつかり、決定によってはその後に大きな影響を及ぼします。
もし、相手から強く出られたときは、どうでしょう。
しかも、自分の価値観とは、なんか違う。そうじゃない。
そこで言葉にならないと、相手の言い分が通ってしまいます。
言い負けないのが目的ではなく、自分の価値観を実現するのが目的です。
であれば、疑問を呈するだけでは足りません。
強く出てくる相手を懐柔し、納得させなければなりません。
そして、その時に言わないと、効果がないのです。
すぐに言い返すのです。
だって、その場で決定してしまうのですから。
タイミングは、逃せません。
そこで、ちゃんとタイミングを逃さず言い切るには、根本的な価値観・理念やその表現を普段から磨いておく必要があります。
重要会議レベルでは、理念がぶつかり合うので、なんとな~く思っていただけの考えでは、ほとんど通りません。
根本的な価値観・理念は、一朝一夕にできあがるものではありませんから、日ごろ勉強して考察して練り込んでおくのです。
話すべきタイミングを逃さないために、短期的に仕込んでおく雑談レベルのタスクもあれば、長期的に仕込み続ける重要会議レベルのタスクもある。
きっちり時間をとって、長期的な仕込みをしていきましょう。