書評】ゆっくり、いそげ/影山智明 〜自分にできることで支援し合える<私たち>〜

著者の影山さんは、
利用価値 と 存在価値 との違いを
何度も強調しています。
利用しようと近づく人
利用価値の関係は、
相手からtake(取った)とか
相手にtaken(取られた)とかいう関係になります。
利益を得るために利用している関係だからですね。
そう言う意味では、よく聞くギブ&テイク(give&take)は、
利用価値を目的とした関係だと言えます。
「あなたにあげたんだから、私ももらっていいよね?」という、
あくまでも「自分が得するため」という意図が最終目的にあることから、
おしつけがましさや、傲慢さが垣間見えます。
それは著者の言う利用し合う関係です。
利用価値でしか相手を見ていません。
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つながろうと近づく人
一方で提唱しているのが、
価値がなくなれば終わる関係ではなく、
支援し合える関係。
「利用し合う」関係から「支援し合う」関係へ。
P.115
ビジネスをしていると、
相手を「お金をもたらしてくれる人」としか見なくなることがあります。
そうではなく、
「自分にできることは何かな?」
という気持ちをもって関わると、
押し付けがましく「してあげた」ということにはならず、
たまたま何かしてもらえたら「え!?いいの?ありがとう」
という気持ちになります。
それが、たとえビジネスであっても、
心地いい関係になるんですよね。