自閉症支援の構造化とタスク管理の共通点

前回の記事では、
自閉症支援における構造化をご紹介いたしました。
そこで構造化の本質とは、
「分かる化」と「できる化」である。
ということも伝えました。
この「分かる化」と「できる化」は、
タスク管理においても、
非常に重要な考え方になります。
というより、
まさに「分かる化」と「できる化」のために、
タスク管理をやっている
と言っても過言ではないかもしれません。
複雑な世の中を生きていくためのタスク管理
現代の世の中、社会、仕事は、
複雑な事情がからみ合って、
とても早く変化していき、
先のことが容易に読みかねます。
「いったい僕は、今どういう状況に置かれているのか?」
「この状況で、何をすればよいのか?」
それを分かりやすくするため、
やるべきことをできるようにするため、
そのためにタスク管理があります。
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自閉症の特徴と現代
自閉症は、
状況の変化に弱く、
気になることにとらわれやすい傾向があります。
その特徴は、現代においては、
すべての人に当てはまるのではないでしょうか。
なぜなら、
あまりに早い変化についていけず、
身の回りに何が起こってきているのか分からない。
過剰な情報に溢れ、判断が追いつかず、
やるべきことを見失ってしまう。
これは、
複雑で高速な社会に生きる人が
巻き込まれてしまう状況ですが、
一方では、
自閉症や発達障害と言われる人たちの
特徴そのものです。
複雑で分かりにくいもの、
あまりに早く変わっていくもの。
そういった変化や情報を整理し、
分かる化・できる化するのが、
自閉症に対しての構造化の技術ですし、
ビジネスパーソンやママパパにとってのタスク管理という技術でもあります。