職場での働きは「貨幣」へ、学校での働きは「点数」へ、という無機質な変換システム。

職場での働きは「貨幣」へ、学校での働きは「点数」へ、という無機質な変換システム。

かつて人の生活は、働いた結果が目に見えて、手に触れる成果物として、お腹を膨らませて、自分の生活を豊かにしていました。

しかし、現代では働いた結果は「貨幣」として評価されます。

それをまた、欲しいものへと交換します。

 

欲しいものは自分で目の前に作り出すのではなく、いったん貨幣を手に入れて、貨幣を媒介にして、別の場所で手に入れることになっています。

 

その文化はまた、学校でも同じです。

学校での働き(勉強)は、「点数」として評価されます。

それを、欲しいもの(進路)へ交換します。

 

「貨幣」であれ、「点数」であれ、実生活での満たされ感とは、かけ離れたものです。

貨幣や点数を得たからといって、おいしいわけでも腹がふくれるわけでもなく、暖かくも冷たくもありません。

抽象的で、人工的で、無機質で、味気ないものです。

 

そのような無機質で手応えのないもののために、考えられないほど長時間縛られ、緊張を強いられるのですから、そこから逸脱しないほうが不思議とも思えます。

 

 

学校という場で人はどう生きているのか
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