<発達>という考え方と、<変容>という考え方の違い

<発達>という考え方と、<変容>という考え方の違い

<発達>という言葉には、「あるべき姿への伸び」というニュアンスがあります。

例えば、「発達障害」なんていうと、「あるべき発達をしていない」ということになります。

 

でも、「あるべき姿」って何よ?という反発が一方にあるわけです。

「あるべき姿」なんて、時代によって、場所によって違います。

社会が変わって、一般的に期待される「あるべき姿」が変わっただけなのに、あたかも「発達障害者が増えた」だなんて、本人や家族に責任を負わせるような言説が出てきてしまうわけです。

 

一定の育ち方は、育ち方の目安としては、あってもいいと思います。

でも、普遍(時間も空間も超えるもの)ではありません。

 

 

そのような<発達>に対するニュアンスを嫌う場合、ニュートラルに<変容>という言葉を使うことがあります。

「あるべき姿へ伸びた」というわけではなく、「変わった」ということ。いいも悪いもない。ただ、変わること。それが<変容>。

「発達を促す」ということと、「変容を促す」ということは、考え方において、だいぶ違うと思います。

 

 

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