小1の時、緘黙(かんもく)してしまったのは、軽くパニックを起こしていたのだろう
僕が小学校1年生の時、授業で母親参観がありました。
その時、「先生、あのね」という授業をやっていました。
「先生、あのね」というのは、生徒が先生へ向けて、「思っていることをなんでもいいから話す」というコーナーです。
生徒が一人ずつ、前に出て、みんなの前でお話しします。
みんながそれぞれ話していくと、いよいよ僕の出番。
名前を呼ばれて、前へ出ました。
しかし、何を話せばいいのか、さっぱり分からない・・・。
頭は真っ白・・・。
・・・・・・。
とうとう僕は、泣き出してしまいました。
なんで泣いてしまったのか、いまいちよく分かりません。
なんでもいいから話せばいいのに、何も話せませんでした。
たぶん、先生があれやこれやヒントを出してくれたと思うのですが、記憶にありません。
たぶん僕は、軽くパニック状態だったのだと思います。
いったい今は、何をする時間なのか。
周りから何を求められているのか。
ボーッとしていて気づかない。他のことを考えていて、人の話を聞いていない。
だから、急に話を振られると、固まってしまうのです。
その性質は、たしかに今も、僕の中にあるようです。
それでも僕は今、たまに軽くパニック状態になりながらも、周りで起こっていることを必死で理解し、自分が何をすべきなのかを見出して、なんとか生きています。