有意識的無能→有意識的有能という<変化・発達のプロセス>を乗り越えるために、体験を意識化する

コンサルタントの鮒谷周史さんが、<変化・発達のプロセス>について、次のような段階があるとおっしゃっています。
- 無意識的無能
- 有意識的無能
- 有意識的有能
- 無意識的有能
これを理解するのに、自動車の運転に例えると、分かりやすいです。
僕らは最初、車を運転しようとしません。運転できないと分かっているし、運転する気もありません。
これが、無意識的無能。できないことが分かってるし、そのことを特に気にしていません。
やがて、車を運転したくなり、教習所に通います。
すると、いかに車の運転にはいろいろな知識や技術が必要なことが分かってきます。
教習所の中を、教官に付き添ってもらいながら運転すると、いかに自分が運転できないかを痛感します。
これが、有意識的無能です。うまくやろうとしても、自分がいかにできないかを、自覚している状態です。
そのうちに免許を取得し、車の運転を始めます。
若葉マークをつけている間は、ドキドキです。緊張してます。教習所で習ったことを思い出し、車の装置をいちいち確認しながら、頭をフル回転させて運転します。
これが、有意識的有能です。できるんだけど、常に意識を働かせている状態です。
経験を重ねるうちに、運転が楽になってきます。
運転中も、音楽を楽しみ、会話を楽しみ、ナビをチェックしながら、余裕で運転できるようになります。安全運転については、最小限の注意を払うことで可能な状態です。
これが、無意識的有能です。あまり意識しなくても、運転できてしまうのです。
僕は今、職場での仕事がたいへん苦しいですが、この鮒谷周史さんの話を聞いて、納得するものがありました。
「そうか。僕は今、有意識的無能の段階にいるんだ。」
「やらなければいけないことが分かってきたけど、力不足であるがゆえにできない。だから職場に迷惑をかけていることが分かり、悩んでしまい、苦しいんだ。」と。
僕の今の状態は、<変化・発達のプロセス>において、必然なのです。有意識的無能の段階なのですから。
であれば、これからいかに有意識的有能の段階に進められるかが大事になります。
有意識的有能とは、「意識すれば、できる」状態。
この状態に進むには、<体験の意識化>が重要でしょう。
日々の仕事を、一過性の<体験>で終わらせることなく、<意識>にまで昇らせ、血肉にする必要があります。
ということは、「言葉にならない、形に残らない体験を言語化し、繰り返し目にする」ことで、意識に定着するはずです。
<言語化と振り返り>
この苦しい状況を脱出し、有意識的有能の段階へ進み、さらなる飛躍をするためには、これをやるしかないです。