3Dプリンターでの低価格DIYで、世界中の「住み慣れたところで、住み続けたい」を実現する
高齢者福祉の現場からは、「住み慣れたところで、住み続けたい」というお年寄りの想いをよく聞きます。
すべての方が、そのように思っているわけではないのですが、人間は基本的に変化を嫌い、安定を好むものですから、「住み慣れたところで、住み続けたい」という方のほうが多いのでしょう。
そしてそれは、万国共通なのではないかと思います。
人間ですからね。
しかし、人間の寿命が長くなると、住み慣れたところで住み続けるためには、課題が出てきます。
老衰に合わせて、住環境を調整していかないとならないのです。
足腰が弱くなります。
物覚えが弱くなります。
住み続けられなくなると、老人ホームや病院などに身柄を移さざるを得ないわけですが、やはり抵抗が大きいでしょう。
逆に、老人ホームに入りたくても、入ることができない現状だってあります。
住み慣れたところに住み続けるため。
あるいは、老人ホームに入れずに、やむなく在宅生活をするため。
老衰していく住人に合わせた住環境の調整は、需要が増大していくに違いありません。
いや、うまく調整できないと、悲惨な状態になるので、積極的に調整すべきなのです。
そこで活躍するのが、僕も好きでやっているDIYです。
小物を作るレベルから踏み出して、家の修繕までできるようになれば、「住み慣れたところに、住み続けたい」を支えることができるのではないかと思います。
そういう人材が地域に点在すれば、助かります。
しかも、3Dプリンターや3Dスキャナーなどのデジタルデバイスを最大限活用することで、DIYツールを低価格で供給できるのではないかと目論んでいます。
設計データはインターネットで飛ばせるので、3Dプリンターさえ稼動すれば、世界中のどこでも、低価格でDIYツールを提供できます。
世界中で「住み慣れたところに、住み続けたい」を実現できるのではないかと思います。
もちろん、日本中でもです。
日本の超高齢化社会に対応しつつ、世界の高齢者福祉にも貢献できる。
最新のデジタルツールを活用した、低価格DIYには、それだけのポテンシャルがあるのではないかと思っています。