忘れっぽい人に有利な時代がきたコレ。情報は、覚えるもんじゃない。利活用するものだ。
今までは、「優れた記憶力」を持つ人は、重宝されたと思います。
しかし今は、記憶している必要はあまりなくなりました。
記憶・・・というか、言い換えれば「情報の保存」は、そして「情報の引き出し(検索)」は、コンピューターの方が、圧倒的に有利だからです。
そして、コンピューターや記憶装置が、とても身近なものになってきたからです。
例えば、大きな仕事を成し遂げるには、中長期的なプランが欠かせません。
しかし、中長期的なプランには、大小さまざまなタスクが入り混じり、複雑です。
そこで、優れた記憶力がある人は、いろいろ覚えていて、着実にタスクを実行し、成果を上げることができたでしょう。
もしくは、記憶力が少なければ、手帳やらノートやらをなんとかやりくりして、漏れのないように工夫していたでしょう。その場合、大変多くの時間がかかるので、かかりきりになったのでしょう。
記憶力があれば多くのことができていたし、記憶力が弱ければ多くの時間を割いていた。
記憶力に左右されていたのです。
今は、覚えておく必要が、あまりない時代です。
なんでもコンピュータに保存し、必要な時に引っぱり出せばいいのです。
中長期的なプランは、一覧表をつくり、整理して書いて、保存。
大小のタスクは、タスク管理サービスや、システムに保存。
あとは、保存された情報を、どう利活用するか。
そこが問われます。
漏れがないよう、遅れがないように、自分に知らせてくれるようにする。
あいまいなキーワードでも、ドンピシャに情報を引き出せる。
そうすることで、どんどん「記憶しなくちゃならない」から解放されます。
利活用が肝です。
僕は、忘れっぽいので、こういう時代は助かります。
刺激や衝動性に反応しやすく、振り回されやすい人にもいい時代でしょう。
いや、そもそも人間って、短期記憶が得意じゃなくて、すぐ忘れちゃうもんでしょ。
マジカルナンバー・セブンという言葉があって、人間が短期的に記憶できるのは、7つぐらいだとされています。
7つを超えたら、何かが-1されちゃう。忘れちゃうんです。
多くのことが記憶にとどまらないことで、いい面もありますからね。
忘れることで生きていけることもたくさんありますからね。
しかし、やるべきことは多いのに、7つは少なすぎます。
ということで、記憶に頼らずに済む時代は、記憶力に縛られずに済む時代です。
ひるがえって、保存された情報の利活用こそが重要です。
すぐに、メモする。
すぐに、検索する。
すぐにメモして、すぐに検索できるツールを使う。
まずはそういうとこですね。
7つしかない頭の処理容量は、できるかぎりからっぽにし、ひらめきやクリエイティブなことに優先して使っていきましょう。