後処理 1分(いちぶ)はバカにできない。ポテンシャルは、4分にも5分にも匹敵する
ビジネスの世界には、「段取り八分」が名言として知られています。
段取り:8 本番:1 後処理:1
つまり言いたいことは、成果のほとんどは準備段階で決まっちゃうよ、ということです。
準備の重要性はよく分かります。
タスク管理によって、準備には時間をかけるようにしていますし。
でも今回注目したいのは、「後処理 1分」の部分です。
だいたい、本番が終わったあとって、気が抜けてしまって、後処理ってしませんよね。
イベント中とか、会議中とか、本番中にはいろいろと気づくことがあります。
あれやんなきゃ、これもやったほうがいい、などとかなり思いつくことはあります。
でも、本番が終わったらモチベーションが一気にしぼんで、
「はあ、終わった。じゃ、次の仕事いこうか」
なんて、あたかも本番なんてなかったかのように忘れてしまいます。
いや、忘れたいのです。
疲れてるから。
忙しいから。
でも、すぐ後処理をすることで、現れる成果はぜんぜん違ってきます。
やらなきゃいけないことがあるんだから、仕事を進めるスピードが速くなり、実現する数が増えます。
抜けや漏れが少なくなり、成果の質が上がります。
いいことばかりです。
また、後処理の中には、「次回に活かす」ということも含まれます。
本番中には、いろいろと不具合を発見するでしょう。
その不具合を、次回も繰り返さないようにするためには、マニュアルやテンプレートを、変更してしまうのが良いです。
これも後処理です。
イベントや会議には、マニュアルがあるものですが、それに沿って準備し、本番を迎えても、なお不具合はあるものです。
そうであれば、不具合をメモしておき、本番が終わった後に、すぐマニュアルを修正してしまいましょう。
テンプレートであっても、文章や項目を修正してしまいましょう。
それによって、次回からはよりよいスタート切ることができます。
仕事は段取り8分。
その「段取り」の質を上げるために、今、後処理をしておく。
そうすることで、次回の準備が時短になったり、漏れが無くなったりする。
後処理1分(いちぶ)と言われるけど、そこを丁寧にすることで、次回以降の「準備」が全然変わってくるのです。
本番直後はモチベーションが下がるとはいえ、それでもまだ高めの状態です。
時間が経つにつれ、後処理のモチベーションはどんどん下がり、メモとかを見返すのが苦痛になります。
本番が終わった後にすぐ、後処理するのが良いでしょう。
コツとしては、「あらかじめ、後処理の時間を、予定として確保しておく」ということが有効ですよ。
後処理 1分。
おろそかにせず、確実に実行しておきましょうね。