視覚障害者が世界とつながるための、パソコン技術
先日、視覚障害児が生活する「横浜訓盲院」という施設を見学させていただきました。
ホームページ 社会福祉法人 横浜訓盲院
そこで聞いたことの一つが、パソコンが大活躍している、ということです。
僕は、視覚障害へ対するコミュニケーション支援は、何はともあれ、点字だと思っていました。
しかし、今の主流は、パソコンだとのことです。
パソコンからは、入力した文字や作業状況が音声となって発せられ、リアルタイムに伝わってくるそうです。
視覚障害児への教育が、ずいぶん変わってきているとおっしゃってました。
世界とのつながりかたというのは、ツールによって変わります。
人は、五感によって世界とつながるとすれば、「視覚」を補助するツールの登場は劇的です。
人は、情報の8割を視覚から得るとのことなので、その世界観の変貌ぶりは、すさまじいものなのでしょう。
そこで僕は思いました。
そうなると、点字職人は、ニーズが少なくなってきます。
パソコンのエンジニアの方が重宝されるわけです。
職員も、パソコンスキルを高めないといけません。
「けっ、パソコンなんて!」
「パソコンなんて、わからねぇから、分かるやつに任せるよ。」
という職員はきっといると思うけど、それでいいのかな、と思います。
視覚障害児支援のプロとして。
やはり、苦手であっても学び続けてほしいと思います。
これは、何も視覚障害者支援に限りません。
「いや、もう新しいことはなかなか覚えられないから、私はいいや。」
という言葉をよく聞きますが、違和感を禁じ得ないのですね。
いや、学び続けましょうよ。学びの速度には個人差があるとしても。
とはいえ、国も定年退職後の再任用を促進したり、年金支給年齢を引き上げたりして、高齢者が普通に職場にいる時代になっています。
新しいことを身に付けてもらうにも、限度があるでしょう。そのあたりの配慮は必要かな、と思います。
そして、ITが福祉に貢献するお話を聞き、福祉のためのIT活用にますます関心が高まりました。
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